葛城顕彰会

葛城顕彰会について

私たちが生まれ育ったこの葛城の地は、古代から先進の技術や芸能を携えた芸能集団が早くから定住し、この国の成り立ちに深く関わった有力氏族のふるさとです。その歴史と文化は今も貴重な風土としてこの地に息づいています。この歴史風土とそこで生まれた伝承文化を次代を担う子どもたちにもしっかりと引き継ぎ、生まれたふるさとへの誇りと愛着を育み、郷土愛あふれる心豊かなふるさとに抱かれたこの葛城の魅力を多くの人に発信してゆく一翼を担えればと願っています。


葛木御歳神社の奥山について

日本の神社は、扇状の山に囲まれた山を神奈備(神の依り代)としてお祀りしたのが起源だそうです。ここ葛木御歳神社にも、神社のご神体山である御歳山を囲む、扇状の奥山が広がっています。西に金剛・葛城の山を仰ぎ、はるか東には吉野・大峰・台高の峰々を望む尾根道は、春にはツツジやヤマザクラが咲きほこり、秋には紅葉を楽しむことができる、自然豊かな里山です。

※奥山の情報は、おとしだまの森整備情報で随時更新しています。
                                  written by  おとしだまの森倶楽部


能「葛城 かづらき」について

次のような美しい物語が「葛城 かづらき」です。
『雪の葛城山に一人の山伏が道に迷います。それを女神が救って、山の庵に一泊させました。その夜に、女神は「わたしは、むかし役行者の怒りにふれて呪縛されました。今でもその苦しみが深く残って辛い思いをしています。」と山伏に語りました。それを聞いた山伏は、女神のことをかわいそうに思い、法力によってその戒めを解き、女神の苦しみをも解放したのです。苦しみから解放された女神は、山伏の前で心をこめて「大和舞」を美しく荘厳に舞いました。』
観世流能楽師 山中雅志

written by なにわ文化芸術芸能推進協議会 

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